2020/09/02 13:48

コロナの収束がままならないこんな時期、外出するのもはばかられなかなか出かけられないという人が多いと思います。不要不急でなければ出かけにくいこんな時期には、平安時代から続く日本伝統の行事なので、大手を振って家族親戚一族郎党引き連れてお墓参りにいきましょう。

今年の秋のお彼岸は9月22日の秋分の日を挟んで前後3日の7日間です。始まりの9月19日が「彼岸入り」、9月22日を「お中日」、終わりの9月25日を「彼岸明け」と呼びます。

「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち【「彼岸」(ひがん)】の境地へ到達することが出来るというものです。

平たく言うと彼岸は「あの世」で此岸が「現世(この世)」のことのようです。確かに現世は煩悩と迷いが渦巻く世界ですよね。

太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。 

お彼岸では、お盆(ぼん)の時のような特に決まった行事や飾(かざ)りつけをすることはありませんが、一般的には中日の前後にお墓まいりに行きます。

お彼岸にお墓参りをするという習慣は日本独自のものです。

彼岸という言葉の由来や意味から、仏教の行事であると思われがちですが、お彼岸は一般的な仏教の考え方に加えて日本独自の風習や考え方が加わり、さらに色濃く反映されているため、他の仏教国では見られない習慣になったと考えられます。

お墓参りは、ご家族みんなで出かけましょう。お墓は家族全員でお守りしていくべきものです。両親がご先祖様を祀る姿は後の世代に受け継がれてゆくことでしょう。

 

お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。

「ぼたもち」「おはぎ」には、あんこ、きな粉、ゴマ、青のりなどがありますが、その作り方は、もち米などを炊(た)いて、つぶしたものを丸めてからあんこやきな粉で包むというものです。

「ぼたもち」と「おはぎ」は、それぞれ「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」と漢字で書きます。

これは、春のお彼岸の頃には「牡丹(ぼたん)」の花が咲き、秋のお彼岸の頃には「萩(はぎ)」の花が咲くことに由来(ゆらい)しています。また「牡丹(ぼたん)」の花は、大きな花ですから「牡丹餅(ぼたもち)」は大きめに、「萩(はぎ)」は小さな花なので「お萩(はぎ)」は小ぶりに作られるようになりました。

つまり、「ぼたもち」と「おはぎ」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼(よ)びわけるようになったのです。

あんこに使われる“あずき”は、古くから悪いものを追(お)いはらう効果(こうか)があるとされてきました。春は、種をまき、食物(しょくもつ)の成長を願(ねが)う季節、秋は、食物の収穫(しゅうかく)の季節です。この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈(いの)りとも深(ふか)くむすびついているのです。

こんなご時世なので親族が一堂に集まるというのが難しい時期ですが、せめてお彼岸に席を共にして、ご先祖のお話や、お互いの近況を確認しあういい機会にしませんか。

もちろん3蜜には十分お気をつけください。

そんなご親族の集まりでは、いろいろなモチーフをリアルにかたどったキャンドルを灯してご供養されるのもいいのではないでしょうか。